静岡県警察本部生活経済課と浜松東警察署は、平成25年1月30日、ファイル共有ソフトを使い、ゲームを違法に配信していた会社員A(男性・32歳)を、著作権法違反(公衆送信権の侵害)の疑いで逮捕しました。
この会社員Aは、平成24年11月ごろ、自宅のパソコンからファイル共有ソフト「Share」を起動し、当機構加盟会社が著作権を有するゲームを、著作権者の許可を得ずに無断でアップロードし、不特定多数のインターネットの利用者に対して自動送信できるようにしていました。浜松東警察署による取り調べに際し、会社員Aは「違法だと分かっていた」と話しています。
静岡県警によるサイバーパトロールのさいに、アップロードの情報が確認され、当機構へ照会の連絡があったことが事件の端緒となりました。加盟会社1社が告訴をしており、当機構調査部では、静岡県警からの要請により、アップロードファイルに関する真贋鑑定などを実施し、全面的な捜査協力を行っていました。
【調査部から】
昨年、著作権法が改正され罰則等が強化されましたが、ファイル共有ソフトを悪用したアップロード(頒布)等が続いており、今回の摘発へとつながりました。不正にゲームのファイルなどを入手することは、ゲームやアニメの創作に携わる製作者への正当な評価や利益にはなりません。権利者の許可のないファイル等をアップロードすることはもちろんですが、ダウンロードすることも罰則対象となっております。ファイル共有ソフト上で不正なファイルを扱わないで頂きますよう、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
■告訴会社 株式会社ネクストン
■鑑定実施者 一般社団法人コンピュータソフトウェア倫理機構 事務局調査部
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