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2013/07/22

PerfectDarkでゲームをアップロードした男性を送致(東京都)

 警視庁生活安全部サイバー犯罪対策課と上野警察署は、平成25年7月16日、ファイル共有ソフトを使い、パソコンゲームを違法配信していた大阪府内在住の無職A(男性・38歳)を、著作権法違反(公衆送信権の侵害)の疑いで東京地方検察庁へ送致した。

 この無職Aは、平成25年3月ごろ、自宅にてファイル共有ソフト「PerfectDark (パーフェクトダーク)」を使い、当機構加盟会社のゲーム作品を、著作権者の許可を得ずに無断でアップロードし、不特定多数のインターネットの利用者に対して、自動送信できるようにしていました。

 平成25年6月に、警視庁による家宅捜索が行われ、パソコンなどが押収されたほか、無職Aが当時、勤務先であった会社への捜索も行われました。警視庁では、違法行為の実態等を調べた結果、被疑者による単独の違法行為と断定し、送致となりました。

 今回の事件は、新作の商品が違法アップロードされた事を、被害を受けた加盟会社が確認したことが端緒であり、加盟会社から警視庁と当機構へご相談がありました。
 当機構調査部では、警視庁、加盟会社からの要請により、アップロードファイルについての真贋鑑定、情報提供、告訴資料の作成など行い、全面的な捜査協力をしていました。

■告訴会社  加盟会社 1社
■鑑定実施者 一般社団法人コンピュータソフトウェア倫理機構 事務局調査部



        _/_/_/_/_/ 【調査部トピック】『無知な犯罪者』 _/_/_/_/_/

 就職難の時代と云われてから何年経ったでしょうか? 望んでいる職種になかなか就けず、「職を手にする」ということが如何に難しいのか? 体感している方々も多いのではないかと思います。
 会社組織に勤める社員は、社内で定められたルールの他、日常生活においても、諸法令等を遵守するよう求められるのが一般的です。

 摘発された被疑者は、当時、会社員でした。いったい、どのような心情から、ファイル共有ソフト上の見えない相手に対して、違法アップロードを続けていたのでしょうか? 
 常習的に続けられた違法行為に、罪悪感が存在しなかったのでしょう。 社会人として、自らが置かれている立場を認識できないほどに、自己陶酔していたのかも知れません。

 被疑者が当時勤めていた会社への嫌疑もかかり、警視庁による会社への捜索も行われました。被疑者の個人による犯罪と断定されましたが、勤めていた会社には、多大な迷惑が及んでしまった状況です。

 その結果、「社会的な責任」を求められ、さらに「懲戒免職」へとつながりました。
 重い代償を償うことになっても、ファイル共有ソフトを使用した違法行為を続けるのでしょうか?

  

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