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2014/02/13

キャラクターグッズの模造品を販売した会社社長2名を逮捕  (広島県)

 広島県警察本部生活環境課と広島中央警察署は、平成26年2月11日、広島県内在住の通信販売会社社長A(男性・41歳)と、中国籍で別の通信販売会社社長B(男性・32歳)を、著作権法違反の疑いで逮捕した。

 この社長Aと社長Bは、平成24年9月と平成25年8月に、逮捕された両名以外の何者かと共謀のうえ、著作権者の許可を得ずに、ゲームのキャラクターがプリントされた抱き枕カバーの模造品を販売していた。広島県警の取り調べに対し、社長Aは違法行為を認めているが、社長Bは「違法とは知らなかった」と供述している。

 広島県警では、社長Aと社長Bが、中国で無断複製された模造品を輸入していたとみて、製造元などを詳しく調べている。

■告訴会社
 株式会社ネクストン

■鑑定実施者 
 一般社団法人コンピュータソフトウェア倫理機構 事務局業務部


_/_/_/_/_/_/_/_/_/【業務部トピック】『違法者の刑罰と購入者のリスク』_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 当機構業務部では、顧問流通会社様から違法販売サイトの情報提供を受けた平成24年8月より、調査を行っていました。事件のきっかけとなった違法販売サイトは、表面上では実態のない会社組織を名乗り、中国で製造のうえ日本国内へ輸入した模造品を、正規価格の1/3から1/4の価格で販売していました。情報の分析により、被疑者摘発へとつながる情報の一部が広島圏域にあることを確認し、広島県警察本部へ被害相談と情報提供を行ったうえで、長期にわたり全面的な捜査協力を行っていました。

 キャラクターグッズのコピー商品に関するお問い合わせや相談が、事務局へ寄せられております。そのほとんどが、日本国外で製造されたと思われる粗悪な模造品となっています。これらの模造品が流通することが、著作権者や製造・販売に携わる業者のビジネスを阻害する結果を生み出しており、権利者が本来得られるはずの利得を失うばかりか、正規商品の創作や開発の機会を失うきっかけにもつながっています。

 今回、摘発された社長2名は、少なくとも1〜2年近くにわたり、違法な販売に携わっていた様子です。法人としても送致された場合は、初犯であっても、重い刑罰が科せられるのではないかと考えられます。

 また、海賊版や模造品を購入した消費者も、大きな問題を伴うものと考えられます。商品注文の際に、氏名・住所・電話番号・クレジットカード番号などの「個人情報」を違法者へ伝えることになるからです。そして、違法者へ伝わった個人情報は、回収する事が出来なくなります。違法者により収集された個人情報が、他の犯罪行為へ悪用されることも考えられます。第二・第三の犯罪へ巻き込まれる可能性が大きくなるのです。

 正規品より価格が安いからといって、違法商品を購入した場合は、違法者達に個人情報が悪用されることにつながります。決して海賊版や模造品など購入しないよう、お願い申し上げます。

  

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