栃木県警察本部生活環境課と鹿沼警察署は、平成26年4月7日、ファイル共有ソフトを使い、パソコンゲームなどを違法配信していた神奈川県在住の派遣社員A(男性・48歳)を、著作権法違反(公衆送信権の侵害)疑いで逮捕した。
この派遣社員Aは、平成26年1月下旬ころから同年2月上旬までの間に、ファイル共有ソフトを使い、当機構加盟会社のゲーム作品を含む多数の商品を、著作権者の許可を 得ずに無断でアップロードし、不特定多数のインターネットの利用者に対して自動送信できるようにしていた。
■告訴会社 株式会社ネクストン、株式会社ソフパル、他4社
■鑑定実施者(捜査協力)
一般社団法人コンピュータソフトウェア倫理機構 事務局業務部
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今回の事件は、栃木県警サイバー犯罪対策室のサイバーパトロールにより、被疑者によるファイル共有ソフトShare上の違法アップロードが発見されました。当機構業務部では、栃木県警からの要請により、アップロードファイルについての真贋鑑定、情報提供など行い、全面的な捜査協力をしました。
新作商品の内容が、インターネット上に流出することは、アニメやゲームを制作している会社にとって、大きな痛手であり、被害も甚大になります。告訴会社(加盟会社)のゲームソフト以外にも、数多のゲームソフトが被害を受けております。
被疑者は、ファイル共有ソフト上にて「OFAAFO」というIDで、多数の新作ゲームソフトを、発売日直後にアップロードしていました。インターネット上の匿名掲示板では、違法行為をする被疑者を「神」として崇めており、もてはやしていた様子です。被疑者は匿名掲示板上において「神」と呼ばれることに、現実の社会生活では得られない充足感があったのかも知れません。
ファイル共有ソフトや匿名掲示板は、使用者の匿名性が保たれているわけではありません。また、全国の警察組織により監視活動が進められています。違法行為をしても、決して「わからないであろう」や「バレないだろう」では、済まされないのです。
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